米で実証実験活発
世界を見渡せば、この夢の車への開発競争は勢いを増すばかりで、米ゼネラル・モーターズ(GM)や米フォード・モーター、独アウディ、独ダイムラーなどもこぞって参入を表明。特にITと軍事技術で先行する米国で実証実験を始める動きが活発になっている。
米国で市街地走行の実験に成功した日産の自動運転車は、21個のセンサーと5台のカメラで最大200メートル先まで全方位を監視。人や車のほか、車線や標識も読み取りながら運転手の操作なしで走行ができる。アンディ・パーマー副社長は「車の安全性を革新的なところまで持っていく」と自信をみせた。
また、自動運転車は渋滞緩和や高齢者らの運転支援につながることも期待されるなど、「課題は多いが、その分のメリットも多い」(自動車メーカー大手幹部)というのが業界の共通した見方になりつつある。