パナソニックが大型スクリーンや監視カメラ、通信システムなどの設備を、来年6月に開催されるサッカー・ワールドカップ(W杯)ブラジル大会のスタジアムに一括納入することが7日、わかった。
受注額は300万ドル(約3億円)。同社は過去のW杯で海外のスタジアムにスクリーンなどを納入したが、システム全体の一括納入は初めて。
納入するのは、ブラジル中西部クイアバに建設中の中規模スタジアム「アレーナ・パンタナール」(4万3千人収容予定)。パナソニックは今年12月までに設備の設置を終える。
同社は、他の5~6会場での売り込みも進めており、最大で800万ドル(約8億円)の受注を目指すという。
同社は中南米地域で、薄型テレビや音響機器などを販売しているが、スマートフォン(高機能携帯電話)などの台頭で苦戦。日本と同じく、海外でも法人向けビジネスを強化し、収益力を高める狙いだ。