KDDI(au)は24日、スマートフォン(高機能携帯電話)を活用した教育支援サービスを7月1日に開始すると発表した。携帯電話の普及率は100%を超え、市場そのものに飽和感が強まっている。教育支援サービスを新事業として育成し、スマホ利用者の裾野拡大につなげたい考えだ。
第1弾として、英クイッパーと連携し中高生向け学習サービス「GAKUMO(ガクモ)」、米フゥフーと連携し幼児向け知育サービス「こどもパーク」の提供を開始する。ガクモは一問一答形式で、約15分の学習時間で効率的に学習できる。動画による解説機能のほか、8月からは講師へ直接質問ができるようにする。月額料金は980~1980円。
こどもパークはお絵かきや計算、英語、パズルなど約50種類のアプリが月額790円で利用できる。KDDIは今後、学習塾や教育機関などと連携しサービスを拡充するほか、「英語など社会人向けの教育支援サービスも提供したい」(雨宮俊武執行役員)と話した。
スマホを活用した教育支援サービスはNTTドコモは2011年9月から提供。また、ソフトバンクグループは東京大学先端科学技術研究センターと連携し、障害者向け学習支援プロジェクトを展開している。