また「7月25日からパソコンだけでなく、スマホやタブレット端末でも授業を受けられるようにする」(大学受験部)。
調査会社の矢野経済研究所の調べでは、モバイル端末を利用して学習する個人向けeラーニング市場は、13年度に10年度比約2.9倍の9億3000万円まで拡大する見通しだ。
ただ「昔より受け身姿勢の子供たちが増える状況下ではフェイストゥフェイスの重要性は続き、(ネット予備校は)あくまでも補完という位置づけは変わらないのではないか」と日本総合研究所の手塚貞治主席研究員は指摘する。通塾スタイルへの支持は根強いとの見方は多い。
ネット予備校の普及にはモチベーションを高めるなど双方向性の担保が課題で、ネット予備校生のやる気を失わせず、継続できる工夫づくりがビジネス拡大の鍵を握る。(那須慎一)