トヨタは国内で生産した車両の半分以上を輸出していることから、1円の円安ドル高で年間の営業利益が350億円押し上げられる効果がある。
円安による採算改善効果は1~3月だけでも500億円強にのぼり、増益に大きく寄与する。為替相場が円安ユーロ高でも推移したことや、北米での販売が好調だったことも押し上げ要因だ。
円高の下で進めてきた原価低減の効果も大きい。需要変動に応じて自在に伸縮できる生産ラインの開発などで、損益分岐点が低下した。
また、トヨタ単体の国内事業の営業利益も、輸出採算の改善によって上振れする見通し。従来予想は1500億円だったが、2000億円超となる見通しだ。