価格が1000万円を超える高級輸入車の販売が伸びている。2012年度の外国メーカー製乗用車の国内新車販売が前年度比10.2%増の24万3733台だったのに対し、平均価格帯が1000万円超の「超高級車」は市場全体の伸びを大きく上回った。
販売現場では、安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」効果でこれまで躊躇(ちゅうちょ)していた新車購入に踏み切る富裕層が今年に入って増えているとの声が相次いでいる。
伊高級車メーカー「マセラティ」の日本法人、マセラティジャパン(東京都港区)によると12年度の販売台数は23.7%増の329台。今年は、旗艦車種「クアトロポルテ」(1690万円)の新型車を今月発売したほか、20日に開幕する上海モーターショーで世界初公開するスポーツセダン「ギブリ」も年内に市場投入する予定だ。