二輪車各社が東南アジア諸国連合(ASEAN)やインドでの開発・生産態勢を強化する。ホンダはタイで大型二輪車の生産を始め、輸出拠点としての機能を強化。ヤマハ発動機はインドに開発拠点を設け、現地のニーズに合わせた車種拡充を進める。
アジアで生産するモデルとの部品共通化で、市場が縮小する国内向けモデルの開発コストを削減できるメリットもある。
ホンダは2012年末からタイで500ccのスポーツ二輪車「CB500シリーズ」の生産を始め、欧米向け輸出を始めた。かつては現地向けの100cc前後の車種が中心だったが、技術力向上に加え、タイ国内でも大型車の需要が高まっていることから、大型車がメーンの先進国向けモデルも手がける一大輸出拠点に成長した。
12日に発表した国内向けスポーツ二輪車の新モデル「CBR400R」(希望小売価格は66万9900円から)など3車種は、タイで生産するCB500シリーズと9割の部品を共通化したエンジンを載せた“日タイ連携”第1弾となる。