アップルに挑むサムスンの本気度 “敵地”で対抗意識むき出し (1/4ページ)

2013.3.31 08:15

 「ここまでやるか」とまずは感心し、次に「これは“本気”だな」と思った。韓国サムスン電子が14日に発表したスマートフォン(高機能携帯電話)の新製品「ギャラクシーS4」の発表会のことだ。

 オーケストラの演奏をバックにダンサーが踊り出す。かと思えば、俳優が寸劇仕立てで、新製品の機能を次々紹介していく。イベントは会場から離れたニューヨークの名所、タイムズスクエアの巨大ディスプレーにも映し出され、たちまち人だかりができた。

 前年5倍の宣伝広告費

 米アップルと韓国サムスン電子の攻防が激しさを増している。アップルの「牙城」の米国で、サムスンが新製品や広告宣伝で大攻勢をかけている。IT市場の覇権をかけ、主戦場のスマートフォンから次世代電子機器の開発競争でもしのぎを削る。

 サムスンが韓国以外で主力製品の発表会を行う例は過去にも例がないわけではない。「ギャラクシーS3」はロンドンでお披露目された。だが、アップルの本拠地の米国でとなると、今回が初めて。

「まるでブロードウェーのショー」と米メディア関係者も驚く

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