CO2も削減
分譲マンション大手の大京は、新築マンション「ライオンズ練馬レジデンス」(東京都練馬区)で、太陽熱を戸別に利用した給湯システムを導入した。屋上に戸別の太陽光パネルを設置し、集めた太陽熱を利用して各戸の貯湯タンクのお湯を温め、東京ガスの高効率熱源機「エコジョーズ」と組み合わせて、バスルームやキッチンに効率良く給湯するシステムだ。
採用したのは集合住宅向け戸別パネル屋上設置型「太陽熱利用ガス温水システム『SOLAMO』」。東京ガスがエコジョーズと組み合わせて昨年4月に発売した。1戸当たり年間で約2万8500円の経費が削減され、従来の給湯器と比べて年間340キログラムの二酸化炭素(CO2)が削減される。
住戸内のリモコンで太陽熱利用によるガス代とCO2削減量が確認できるため、エネルギーの「見える化」も実現した。
屋上に戸別の太陽光パネルを設置し、各住戸の貯湯タンクに湯をためるシステムを集合住宅の全住戸に導入したのは日本で初めて。3月中旬から販売を開始、竣工(しゅんこう)は来年2月を予定している。