昨年夏、シャープが2500億円の最終赤字見通しを発表すると株価は急落。これを機に、両社の交渉は停滞、払込期限は今月26日に迫るが大きな動きはない。
「鴻海は要求をどんどんエスカレートさせている」。関係者らは口をそろえ、鴻海との交渉の難しさが背景にあることを明かした。
シャープが水面下で出資交渉を進めてきた相手は、米インテル以外にも多いとされるが、ようやく出資が決まったのはクアルコムからの50億円のみだった。シャープの自己資本比率は9・6%(昨年12月末時点)まで劣化しており、さらなる財務体質の改善が必要だ。