さらにPSヴィータや手持ちのスマホ、タブレット端末をサブ画面として利用できるようにし、任天堂の据え置き型ゲーム機「Wii U(ウィー・ユー)」に似た機能も取り入れた。
PS4にかけるソニーグループの期待は大きい。ソニーの12年4~12月期の連結営業損益は829億円の黒字(前年同期は658億円の赤字)に転換したが、主に資産売却や金融事業の下支えによるものだ。ゲーム事業は15年3月期に12年3月期比で34%増の1兆円の売上高を目指しており、収益回復を軌道にのせる牽引(けんいん)役として失敗は許されない。
もっとも、11年12月に投入したPSヴィータが伸び悩むなど、足元では販売不振に苦しんでいる。ソニーは今月に入り、携帯型ゲーム機の13年3月期の年間販売計画について、従来の1000万台から700万台に下方修正し、PSヴィータを最大1万円値下げすることも決めた。ゲーム大手の幹部は「有力なソフトがない」と、ヴィータの劣勢挽回は厳しいと指摘する。