日時や発着地の融通が利くチャーター便の運航を旅行会社が増やしている。最大手のJTBは15日、2013年度に12年度計画比で2割増のチャーター便ツアーを企画する方針を明らかにした。中堅の楽天トラベルも1月からチャーター便ツアーの販売に乗り出した。定期便のない空港を使えたり、需要の旺盛な書き入れ時に絞って運航できる特性を生かし、効果的に顧客を囲い込みたい考えだ。
JTBは、他社との共催を含む12年度の運航数(座席数ベース)を前年度比で4割弱増やしたのに続き、13年度も増やす。東日本大震災で落ち込んだ旅行需要が回復する中、チャーター便の需要も増えると判断した。
収益性が高い欧米などの長距離路線で夏休みなどに中心に設定するほか、あまり手がけてこなかった地方空港発着のツアーも増やす方向で検討している。