2013.2.16 07:54
有機ELパネル生産会社の枠組み【拡大】
ソニーとパナソニックが次世代テレビ技術と期待される有機EL(エレクトロルミネッセンス)パネルを生産する共同出資会社の設立に向け協議に入ったことが15日、分かった。
官民ファンドの産業革新機構も出資する方向で調整し、2013年度にも設立する。有機ELテレビの商品化ではサムスン電子など韓国勢が先行しているが、ライバル関係にある両雄がタッグを組み、「日の丸連合」で巻き返しを図る。
共同出資で投資負担を減らし、生産コスト引き下げを加速するのが狙い。革新機構も出資し日本の「お家芸」だったテレビ産業の復活を支援。生産会社の資本金や出資比率、工場の立地場所など詳細は今後詰める。
共同出資会社で生産した有機ELパネルは、ソニーとパナソニックがそれぞれ引き取り、自社の家庭用テレビや、医療機関や放送局などで使用する業務用モニターなどに組み込んで販売する計画だ。パネルを他のテレビメーカーなどに販売することも検討している。