アマゾンはネット通販で世界最大手、グーグルはネット広告でやはり世界最大手で、従来パソコンを作っていたメーカーではない。ネット利用者がパソコンからスマホやタブレットに急速に移行するなか、自社のタブレット端末を赤字覚悟の低価格で普及させ、それぞれのネットサービスに誘導する戦略だ。
こうした低価格端末の登場が急速な普及を後押しした。日本でも米国勢の低価格端末が最も売れている。
日本メーカーのタブレット端末は、性能は同じで価格が高く、販売状況は厳しい。NTTドコモが、9975円というキャンペーン価格のタブレット端末を3月下旬に発売するが、これも中国製。安くできる理由は、米国勢と同じで、ドコモのネットサービスの利用者を囲い込むためだ。
携帯電話のように端末価格「0円」が一般的になり、一人一台の日が来るのも近いかもしれない。