昨年1月に都内でオープンした「カプコンバー」でも、人気ソフト「モンスターハンター」に登場する食物がメニュー並ぶなどユニークな取り組みが人気を集める。カプコンバーは年間約3万5千人が訪れ、「欠かせない重要な事業の一つだ」(関係者)。
同社の異色コラボは、カフェやバーにとどまらない。熱血弁護士が法廷バトルを繰り広げる「逆転裁判」を宝塚歌劇団が舞台化するなど、多方面に展開。3月には、土浦市立博物館(茨城県)で「戦国BASARA」に登場する武将が使用した刀剣や甲冑を集めた企画展を実施する。
「映像の中だけじゃなく、身近な場所や空間でゲームを具象化することは、ソフトの売り上げに貢献する」(カプコン社員)と自信を見せる。
相手側も“おいしい”が、本業は?
ゲームの認知度アップという利点が指摘される一方で、連携する他業種の企業や自治体も、その“うま味”を共有している側面もある。
「若い世代の観光客を呼ぶには、ゲームで有名なキャラクターを使うのが一番効果的」。ある自治体関係者はそう話す。