JTが求める“人財”の素質とは? 「就活は大学受験ではない」 (2/3ページ)

2013.1.15 09:00

「採用の決め手は、その人がどんな現場で働いているかイメージできること。1つでも当てはまれば考えさせていただく」と話すJTの嶋吉耕史・人事部長

「採用の決め手は、その人がどんな現場で働いているかイメージできること。1つでも当てはまれば考えさせていただく」と話すJTの嶋吉耕史・人事部長【拡大】

 だからこそ「素質としてみたいのは、まずは好奇心。さまざまな国の文化やお客さんの嗜好(しこう)に対応するのに必要だから」。加えて「変化が激しいビジネスの世界で、自分で課題を発見し芯を持ってやり抜く力」も重視する。

 2012年度に入社した大卒、大学院修了の新卒者は165人。うち総合職が121人、研究・開発職(たばこ、医薬、食品)が44人。

 14年度採用は、昨年12月のプレエントリーでスタート。1月11日に本エントリーを開始した。エッセー提出などでより明確な入社の意思表示を求める。

 採用活動には、延べ500人のさまざまな年代の社員を全国に駆り出し、会社説明会や大学内のセミナー、さらに学生に直に会うことにも積極的だ。「とにかく会うこと。会社のことを伝えると同時に、ダイレクトな手応えが伝わってくる」からだ。

「受験させていただく」という学生に出会うと違和感