“黒船”大阪三越伊勢丹なぜ大苦戦? JR西と三越伊勢丹に不協和音 (4/4ページ)

2013.1.6 12:02

大勢の買い物客でにぎわったJR大阪三越伊勢丹の昨年の初売り=平成24年1月2日、大阪市北区(志儀駒貴撮影)

大勢の買い物客でにぎわったJR大阪三越伊勢丹の昨年の初売り=平成24年1月2日、大阪市北区(志儀駒貴撮影)【拡大】

 開業当初、ジェイアール名古屋高島屋も苦戦したが、JR東海は「鉄道会社は流通に詳しくない」(同社幹部)と立て直し策はすべて同店の運営会社に委ねた。このJR東海の「カネは出すが口は出さない。責任はJRが取る」スタイルに対し、JR西は「カネも出すし、口も出す」手法だが、百貨店の現場にとってはJR東海方式がやりやすいのは明白だ。

 大阪・北浜。東京・兜町と並ぶ証券の街に、かつてに三越大阪店があった。上得意客の大半は60歳以上だったが、JR大阪三越伊勢丹の品ぞろえは若すぎるという。同店の関係者は「売り場のイメージが違いすぎるとのおしかりを受ける」と話す。

 開業から約1年8カ月が過ぎても、大阪の街には浸透せず、売り上げが伸び悩むJR大阪三越伊勢丹。親会社同士の確執まで表面化する中、成長軌道に乗せるためには、固定概念や先入観を取り除いた上で、地域性を重視した新たな百貨店モデルを示すことが必要となる。(松村信仁)


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