運び出した土砂はサイクロン(遠心分離器)にかけ、細かながれきや塩分を除去。住友化学が津波などで洗い流された土壌中の栄養分を分析し、足りない成分を算出して適切な肥料の種類や添加量を設計した。今年5月に約450平方メートルの水田に作付けし、10月には例年の8割水準となるコメ(ひとめぼれ)208キロを収穫した。
日立造船は「費用は量によってかなり変わるが、(回収した土砂からがれきなどを取り除いた)砂を建築資材として再利用できればかなり安い費用でできる」と説明。「今後、被災地でこの技術を使って、一日も早く復興に貢献していきたい」と話している。