「ドラゴンボール」は17年ぶりに映画! 最強ブランド漫画が次々復活するワケ (4/5ページ)

2012.8.26 15:30

17年ぶり18作目の劇場版として帰ってくる「ドラゴンボールZ」(C)バードスタジオ/集英社(C)「2013ドラゴンボールZ」製作委員会

17年ぶり18作目の劇場版として帰ってくる「ドラゴンボールZ」(C)バードスタジオ/集英社(C)「2013ドラゴンボールZ」製作委員会【拡大】

 出版業界の動向を調査している出版科学研究所(東京)の調べでは、漫画雑誌(コミック誌)の年間売上高は、少子高齢化や子供向けの娯楽の多様化などの影響などで95年の3357億円をピークに年々減少。昨年は1650億円(前年比7・1%減)でピーク時に比べるとほぼ半減という厳しい状況です。

 コミックス(単行本)の方も国民的大ヒット作「ONE PEACE」効果の後押しはあるものの、93年以降だと2005年の2602億円をピークにほぼ下落傾向を続けています。

 さらにニーズの細分化により、幅広い世代をカバーするような新しいヒット漫画は極めて生まれにくい状況です。人気作はどんどん長寿化し、コミックスの巻数を重ね続けるのにはこうした事情があるのです。

 そんなかつてない逆風を吹き飛ばすパワーのある最強ブランドとして「ドラゴンボール」に白羽の矢が立ったのは、ある意味、当然といえるでしょう。

 実際、漫画業界では、コミック誌の低迷に歯止めをかけようと、こうした懐かしの大ヒット作の復活が相次いでいます。

「るろうに」「タッチ」「金田一」…次々復活

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