さて、そんな「ドラゴンボール」シリーズの復活最新映画ですが、今回は鳥山さん自らが初めて脚本段階から制作に深く関わり、アニメシリーズの「Z」と「GT」の間、つまり原作の517話で魔神ブゥとの戦いが終わった後、518話までの空白の10年間に起こったエピソードを初めて描きます。
制作は鳥山さんの作品を一貫してアニメ化してきた東映アニメーションが担当。クリリンやピッコロ、ベジータらおなじみのキャラクターも総出演し、すべての世代が楽しめる内容になっているといいます。
確かに凄まじい商業的成功を収めた「ドラゴンボール」ですが、この作品の本当のスゴさは、次世代の漫画原作者や漫画家に与えた強大に影響力だと思います。次から次に登場する強大な敵を仲間との友情で打ち倒すといういまのバトル漫画の黄金律を作り出したのが「ドラゴンボール」なのです。「ONE PIECE」も「NARUTO-ナルト-」も「トリコ」も「ドラゴンボール」がなければ生まれていなかったといっても言い過ぎではないでしょう。
そんな歴史的なヒット漫画がなぜいま、復活するのでしょう?。その理由を探ると、漫画業界の苦しい台所事情が浮かび上がってきます。