映像を流さない報道の配慮 既存メディアの限界超えるYouTube (4/5ページ)

2012.8.18 10:35

津波がすべてを押し流した被災地。目を覆いたくなるような“真実”の光景は、新聞では伝えられなかった=2011年6月14日(早稲田大学早瀬翔撮影)

津波がすべてを押し流した被災地。目を覆いたくなるような“真実”の光景は、新聞では伝えられなかった=2011年6月14日(早稲田大学早瀬翔撮影)【拡大】

 新聞やテレビは、朝食のコーヒーとセットになっているのが、日本の日常なのだ。誰の目にも触れる既存メディアには、「限界」がある。藤原さんは「海外メディアは遺体が映った写真を配信している。どこまで真実を伝えるべきなのかという葛藤もある」と話してくれた。

 取捨選択する能力

 一方で、YouTubeには一度放送され、その後は放送されなくなった映像の多くがアップロードされていた。原発の爆発シーンはもちろん、津波によって人や車が無残にも流される衝撃的な映像もあった。

 YouTubeは誰でも簡単に自分が撮った映像をアップロードすることができ、誰でも閲覧することが可能だ。YouTubeは震災や原発事故の“真実”を伝えていた。

 米国の調査機関ピュー・リサーチ・センターによると、YouTubeに投稿されたニュース関連の動画のうち再生回数トップ3は、1位が東日本大震災(5.4%)、2位がロシア選挙(4.6%)、そして3位がアラブの春(4.2%)だった。地震発生後1週間の震災関連の動画の再生回数は9600万回にも及んだという。

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