《会社の姿勢に疑問を持つ株主は、経営陣の回答に満足せず、引き続き質問する》
同じ男性株主「まったく私の質問に答えていない」
片山幹雄会長「私の社長時代に顧客の声を社長まで届くようにし、一定の評価をいただきました。そのなかでも抜けていれば、失礼な話になり、また抜け落ちがあるのも事実です。大いに反省して、お客さま目線の会社にしていきたい」
同じ株主「修理に来る人が『わからない』ではダメ。なんぼ社長が言ったって…」
片山「わかりました。今後取り組んでいきたいと思います」
《別の株主に質問が移る》
男性株主「お願いに近いが、奥田(社長)さんは鴻海に技術が漏れることはないと自信を持っている。しかし、岡山県のシャープの半導体の関連会社ではいろいろとありました。中国人が研修で、工場で写メールをしても、誰も注意しません。総務部に他社の人が入ってきても、総務部長は何も言わない。こういう体質が子会社にあります。シャープも同じでは? 経営者の意気込みをお願いしたい」
担当執行役員「岡山県の子会社とは本社と力を合わせてモジュールやデバイスを生産しています。質問にあったような事実はありました。情報管理の態勢を見直し、入退室の管理は強化します。今後は役員4人を参加させて、Win-Winの関係を築きたいと思います」