両社は携帯電話事業での提携も検討。シャープが鴻海にスマートフォン(高機能携帯電話)の生産を委託し、中国で販売する方向で調整が進む見通し。
一方、堺工場の運営会社への出資をめぐり、ソニーは保有する発行済み株式の約7%を6月末までに運営会社に売却。ソニーには出資額の100億円が支払われる。
ソニーは液晶パネルの安定調達に向けて追加出資も検討していたが、パネルの価格下落もあり、割安な台湾や韓国メーカーから調達を増やすことにした。
さらに、シャープは運営会社に凸版印刷と大日本印刷が出資することも発表。鴻海の経営者が出資することも決まっており、一連の手続きが完了すると運営会社への出資比率はシャープと鴻海側が各37.61%、大日本と凸版は各9.54%、堺工場の運営会社が5.7%となる。