シャープが27日発表した2012年3月期連結決算は、営業損益が375億円の赤字(前期は788億円の黒字)、最終損益が3760億円の赤字(同194億円の黒字)となった。最終赤字額は過去最大。円高影響のほか、液晶テレビや液晶パネル、太陽電池といった主力製品が需給悪化や価格下落により総じて不振だった。
売上高も18.7%減の2兆4558億円に落ち込んだ。また、台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業グループとの資本業務提携や新型液晶パネルへの生産転換に伴う構造改革費用として1171億円を特別損失として計上した。
一方、13年3月期はこうした改革効果が現れるとして、売上高は9.9%増の2兆7000億円、営業損益は200億円の黒字に転換すると見込むが、最終損益は300億円の赤字となり、2期連続の最終赤字を予想している。