ブランド維持に向けた“草の根”活動も欠かさない。3月には東京、大阪、福岡でモンスターハンター(モンハン)3Gの春季講習を開講。ゲーム愛好家はもちろん、初心者や親子連れから女性プレーヤーまで幅広く参加。中には「(モンハン3Gが)初めて購入したゲーム」という全くの初心者の姿も。参加者同士で基礎的な動作や協力プレーの仕方を学んだり、開発担当者からちょっとしたコツを学ぶなど、終始楽しんでいた。
講師を務めた同シリーズのプロデューサー、辻本良三さんは「もともと口コミで成長したシリーズ。直接的なイベントを通じて既存ユーザーにも新鮮味や刺激を提供することで、勢いに継続性が生まれ、ブランドにつながる」と振り返る。
さらに、ゲーム専用機市場と同様に縮小傾向に陥っているアーケードゲーム市場でも顧客層の拡大に向けた取り組みを進めている。同社は近年、ゲームセンターで姿が増えている高齢者に注目。3~4月にかけて、全国20カ所のゲームセンターで高齢者向けの講習会を開催し、計約330人が参加したという。
4月7日、京都市右京区のイオンモール京都五条で行われたセミナーには6組12人が参加し、UFOキャッチャーやメダルゲーム、プリクラなどについて説明を受けた。