【底流】パナ・ソニー・シャープ新社長の実力は? タイプ三様、再生競う (1/4ページ)

2012.3.25 07:00

記者会見するパナソニックの次期社長に昇格する津賀一宏専務

記者会見するパナソニックの次期社長に昇格する津賀一宏専務【拡大】

  • 新経営体制についての会見を行う、ソニーの平井一夫・副社長
  • 記者会見に臨むシャープの奥田隆司新社長

 パナソニック、ソニー、シャープの薄型テレビトップ3の社長が一斉に交代する。平成24年3月期の最終赤字はパナが7800億円、ソニーは2200億円、シャープも2900億円と計1兆2900億円に上る見込みだ。業績の立て直しを託された3人のタイプはまったく異なり、その個性はまさに三者三様。いち早く再生への道を切り開くのは誰だ?

 切れ者のエリート

 「まさに青天の霹靂(へきれき)という思いだった」。6月下旬にパナソニック社長に就く津賀一宏専務は2月28日の交代発表会見でこう語ったが、社内や業界では早くから次期社長の“大本命”と目されていた。

 在任6年となる大坪文雄社長の退任は既定路線だったが、巨額赤字のタイミングで辞めれば、「引責」と受け止められかねない。一時は「続投説」も浮上したが、「“切り札”の存在が、交代を決断させた」(関係者)との見方も。

 創業家以外では史上最年少の55歳で社長に就くが、「年齢は関係ない。スピード感を持った経営ができるかどうかだ」と、歯牙にもかけない。

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