手頃なVR用ゴーグル続々 フェイスブックはPCなしで使える
仮想現実(VR)が楽しめるゴーグル型端末の新製品が相次いで登場している。米フェイスブックが単体で使える製品を発表。台湾メーカーなどは17日以降、米マイクロソフト(MS)の基本ソフト(OS)搭載のパソコンにつないで使う製品を投入する。比較的安価に抑えたものが増えており、普及が進む可能性がある。
ゴーグル型端末は小型ディスプレーを内蔵し、頭に装着して使う。フェイスブックは11日、「オキュラス・ゴー」を来年初めに199ドル(約2万2000円)で発売すると発表した。日本での発売時期は明らかにしていない。ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は「ケーブルをつなげないでゲームや映画を楽しめる」と使い勝手の良さを強調した。
MSはOS「ウィンドウズ10」を17日に更新し、ゴーグル型端末に対応する。台湾エイサーや米デルといったメーカーが更新に合わせて順次発売する。価格は手元で操作できるコントローラー付きで399ドルから。日本でもエイサーなどが販売を計画している。
ウィンドウズ10搭載のほぼ全てのパソコンが接続可能になる。外の風景は見えず、架空の世界を映し出して、ゲームや疑似的な宇宙旅行といったVR体験ができる。
これまでパソコンでVRを楽しむには「高性能な本体と6万~10万円程度の端末を用意する必要があった」(MS広報担当者)といい、利用者は一部にとどまっていた。
昨年端末を発売したソニーのゲーム子会社は、ゲーム機「プレイステーション(PS)4」に接続して使う「PSVR」を14日から実質値下げし、カメラとセットで4万4980円(税別)で販売する。(ニューヨーク 共同)
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