ディップ 第1期「AIアクセラレーター」 8人の起業家が成果報告

 
AIアクセラレーター第1期デモデイで、起業家を囲んで質問をする企業の新規事業担当者=東京都港区のディップ本社

 人材紹介サイト運営のディップは、AI(人工知能)分野の起業家を育成する第1期の「AIアクセラレーター」に参加した8社による成果報告会「デモデイ」を東京都港区の本社で開いた。

 報告会には、ベンチャーキャピタル(VC)や大手企業の新規事業の担当者ら約60人が集まった。8人の起業家がそれぞれ8分間で会社概要や開発中の自社製品・サービス、事業の方向性などについて説明。その後、企業の新規事業の担当者が座るテーブルを訪れ、質問に応じていた。

 第1期のAIアクセラレーターは4月に公募し、96社の応募があった。書類選考や面接を経て選ばれた8人の起業家に、ベンチャー支援に精通したスタッフ16人が付き、技術相談に対応したり、時には営業活動に当たるなどといったさまざまな活動を行った。

 ディップは6月、第1期の一社で人工知能・機械学習を活用し、マッチングを自動化するチャットボットサービスを手掛けるXpresso(米サンフランシスコ)に出資している。

 ディップは既に来年春までの約半年間を支援する第2期となる8人の起業家を新たに決めた。同社の進藤圭・次世代事業準備室長は、「いまの人材供給というビジネスから、いずれは労働力とAIを組み合わせた労働力供給業への変化に迫られる」と、優れた技術やサービス、アイデアを持つ起業家との連携が幅広い業界で求められることを強調した。