大塚家具、6年ぶりの最終赤字 28年12月期、ブランド力低下で 中期計画見直しへ

 

 大塚家具が10日発表した平成28月12月期の連結最終損益は45億円の赤字(前期は3億円の黒字)だった。最終赤字は6年ぶり。経営権をめぐる争いで大塚久美子社長が父で創業者の勝久前会長に勝利し、高級路線から幅広い価格帯の商品を扱う路線に転換したが、個人消費の低迷やブランド低下で販売が伸び悩んだ。

 売上高は前期比20.2%減の463億円。路線転換で逆に顧客離れを招いたのが響いた。業績悪化のため27~29年度の中期経営計画を見直し、3月上旬に新たな中期ビジョンを公表する。