世界最大手「スポティファイ」が国内参入 音楽定額配信サービス ビジネスの主戦場に
音楽の定額配信で世界最大手のスポティファイ(スウェーデン)は29日、日本でサービスを始めた。邦楽を含め4千万曲以上を提供し、楽曲が流れると同時に歌詞を表示する独自機能も搭載。スマートフォンの普及やストリーミング技術の発達でこの分野は音楽ビジネスの“主戦場”になると期待されており、米アップルやLINEなどが国内で既にサービスを提供している。スポティファイ参入で競争がさらに激化しそうだ。
スポティファイのサービスはスマホやタブレット端末などのほか、ソニーの家庭用ゲーム機でも楽しめる。広告付きの無料プランと、月額980円の「プレミアムプラン」がある。音質に優れ、インターネットに接続していない状況でも楽曲を再生できるプレミアムは、30日間無料で試すことができる。
スポティファイは2008年に始めたサービスを世界60カ国に広げており、無料を含めた利用者数は1億人以上という。
しかし、日本では既に有力な各社がサービスを始めており、スポティファイは後発だ。提供数は4千万曲以上と多いが、邦楽など日本の利用者に人気のある楽曲をそろえられるかが、先行する他社のサービスを追い上げる上で鍵を握りそうだ。無料サービスも特徴だが、グーグルが3カ月間100円で楽しめるキャンペーンを実施するなど料金面の競争も激化。最大手のスポティファイでも、日本市場で勝ち残れるかは未知数だ。
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