8日の東京株式市場ではほぼ1カ月半ぶりに任天堂や関連する企業の株価が急騰した。前日の米アップルの「iPhone(アイフォーン)7」発表にあわせて、任天堂がiPhoneなどに向けて「スーパーマリオ」の新作ゲーム配信を発表したことによる。
任天堂株は寄り付きから買われ、一時前日比で18.2%高い2万9200円まで値を上げた。終値は13.2%高の2万7955円で、東証1部の値上がり順では4位。
任天堂株は売買代金でも3000億円を超え1部で首位となり、2位以下に大差をつけた。
取引時間中の高値としては「ポケモンGO」の日本での配信が始まった7月22日の2万9920円以来の高値水準。2万9000円台も同日以来となった。
このほかポケモンの関連施設などを運営するサノヤスホールディングスが15.9%高の400円で2位、DeNAが10.6%高の3600円で5位となった。DeNAは午前に21.5%上昇して3955円まで上げ一時ストップ高となった。
いずれも日本時間未明の任天堂の米国での発表を受けて、取引開始を待ちかまえるように買いが膨らんだ。