パナ、車載機器事業を強化 独オープンシナジーを買収

 

 パナソニックは9日、車載ソフトウエアを開発する独オープンシナジーを買収し、完全子会社化したと発表した。買収額は非公表。オープンシナジーが開発するカーナビや警告表示など複数のシステムを連携させる次世代ソフトを生かし、車載機器事業を強化する。

 パナソニックが高いシェアを誇るスピーカーやディスプレーなどの車載メディア機器と、警告表示、計器類といった運転支援機器は別々のシステムで制御される。オープンシナジーの次世代ソフト「ハイパーバイザー」は両方の機能を連動させることで、警告表示に使う「ヘッドアップディスプレー」に検知した歩行者なども映すことができるようになるという。

 パナソニックは子会社化で、2019年にもハイパーバイザーを採用した車種の市販化を目指す。

 オープンシナジーは07年に設立し、従業員は約80人。子会社化後も社名は残し、共同代表を務める創業者らも残留する見込み。