三菱自、従業員の休業手当で賃金80%を提案

 
東京都港区の三菱自動車本社のショールーム

 三菱自動車が、燃費データ不正問題の影響で自宅待機している水島製作所(岡山県)の従業員約1300人に対し、5月は平均賃金の80%超の休業手当を支払う案を労働組合に提示していることが10日、分かった。労使で5月中の合意を目指し、6月以降は改めて協議する。賃金の削減幅を抑えて従業員の流出を防ぎ、生産復旧に備える。

 同製作所は不正が公表された4月20日以降、対象の軽自動車の生産ラインが停止した。労働基準法は会社側の責任で従業員が休業する際、平均賃金の60%以上を支払うと定めている。