日本初のフルタイム四駆…AWDと言えばマツダとなる可能性が高い2つの理由
提供:clicccarマツダはドライバーが思いのままにクルマを操れる“人馬一体”という哲学を全てのモデルで実現させています。その考えはドライ路面に限った話ではありません。
雨が降って濡れた路面、雪が積もって滑りやすくなった路面そして非舗装路などいかなる路面状況においても、思いのままに操れるようにという思いで開発されたのが、新世代4WDシステムのi-ACTIV AWDです。
このi-ACTIV AWDはコンパクトカーのデミオからフラッグシップモデルのアテンザまで新世代マツダ車の全てに搭載されている4WDシステムで、多くのセンサーによってドライバーの意図とタイヤの動きそして路面状況をリアルタイムにモニタリングします。
そしてスリップする前に前後輪のエンジントルク配分を2WDに近い状態から直結4WDに積極的にコントロールすることで、路面状況を選ばない走破力と操縦安定性そして、2WDと差のない燃費性能を実現するシステムです。
そこで今回は、i-ACTIV AWDにいたるまでのマツダの4WDの歴史を振り返ってみましょう。
マツダが市販車に初めて4WDを導入したのは1984年11月に登場した3代目ボンゴでした。2WD時にフロントの駆動系とホイールを切り離し、燃費の悪化を抑えるフリーホイールハブや副変速機を備えた本格的パートタイム4WDでMT車のみに設定されました。
そして1985年、6代目ファミリアGT-Xに日本初のフルタイム4WDを搭載しました。しかも、横置きエンジンのFF車をベースとしたフルタイム4WD車は当時世界初のクルマだったのです。
ファミリアに搭載された4WDシステムはプラネタリーギアを用いたセンターデフ式で、センターデフロック機構を装備していました。その後1987年にはWRC(世界ラリー選手権)に参戦し、スウェディッシュラリーで日本車初の総合優勝を飾りました。
その後マツダは電磁ロック機構をもつロータリーブレードカップリング方式や電動モーターで後輪を駆動させるe-4WDなどクルマの仕様に合わせた様々な4WDシステムを開発します。
そして現在マツダの4WDシステム主流となっているi-ACTIV AWDの直接の先祖は2005年に登場した初代アテンザマツダスピードアテンザに搭載されたアクティブトルクコントロールカップリング4WDシステムです。
リアに電磁式電子制御多板クラッチ機構を採用し、エンジントルクを配分するアクティブトルク制御型の4WD方式です。
この4WDシステムをより進化させ、スカイアクティブテクノロジーと協調し、さらに高い次元を目指して生まれたのが、i-ACTIV AWDというわけです。
「4WDだから」という過信は禁物ですが、様々な路面状況の変化にクルマがセンサーでモニタリングして常に最適なトルク配分を行ってくれるので、ドライバーは安心して運転に集中できるというわけです。
(文:萩原文博/撮影:前田惠介)
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