農林水産省は23日、食文化と景観が魅力的な地域を認定し、情報発信するなどで訪日外国人の地方への誘客を促す制度「食と農の景勝地」の実施要綱案を取りまとめた。
5月から認定制度に関する全国説明会を開き、6~7月に申請受け付けを開始。第1弾の認定は11月ごろを予定する。地域の認定取得を支援する組織として、観光PRなどの専門家で構成する民間の推進母体の設置も決めた。
認定を受けるには、自治体や農協、観光協会、宿泊施設など地域関係者で作る実行組織を設立して、訪日外国人客を呼び込むための今後5年間の実行計画を申請する必要がある。民間有識者で組織する審査委員会が計画を審査し、農水省が認定する。
計画は、国別の旅行者数の目標などだけでなく、複数の自治体をまたぐ観光ルートの設定が求められる。