財務省は29日、外国為替市場での2月分(1月28日~2月25日)の介入額が0円だったと発表した。2月11日に欧米外国為替市場で円相場が一時1ドル=110円台に急伸した後、一転して2円程度値を下げる動きがあったことから、政府・日銀の円売りドル買い介入の観測が市場関係者の間で浮上していたが、実施はなかったことが確認された。介入については麻生太郎財務相が12日の会見で「コメントは控える」と述べるにとどめたことから、市場でも疑心暗鬼が広がっていた。結果的に、11日の値動きは、投機筋の荒い取引の一環だった公算が大きい。