【政策を問う】アベノミクス失速を懸念 山本幸三・自民党観光立国調査会長 (1/2ページ)

2015.12.2 19:11

インタビューに応じる山本幸三衆院議員=東京都千代田区(中村智隆撮影)

インタビューに応じる山本幸三衆院議員=東京都千代田区(中村智隆撮影)【拡大】

 --日本経済の現状は

 「景気後退に陥りつつあるのではないかと心配している。消費と設備投資が弱く、非常に問題がある。日本経済が根本的に立ち直れるかどうかの瀬戸際にあるのではないか。何らかの対策を打たないとアベノミクスは失速する恐れがある」

 --消費が力強さを欠く理由は

 「給与所得者は企業収益の改善で給料が上がり、実質賃金は全体で上がってきた。だが、逆に年金は下がり、消費税率引き上げと円安による物価上昇で低所得・無所得者は財布のひもをしめている。ここに手を打たないと消費は回復しない。所得給付をやって所得再分配政策をやらなければ、民間企業も設備投資を進めようという気持ちになってこないのではないか」

 --総額3兆円超の平成27年度補正予算案が編成される

 「(消費回復に)簡単なのは給付金を配ることだ。財源は前年度予算の剰余金0.8兆円や、今年度の税収上振れ分から最低2兆円が使える。計5兆~6兆円規模の補正予算案を編成してもいいのではないか」

 --1~10月の訪日外国人旅行者は1631万人と過去最高だ

 「伸びしろがあるのは観光産業で、ビザ緩和や免税制度の拡充が効いてきている。長期滞在で地方にも行ってもらえるようにしていかなければならない」

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