2014.9.24 07:02
改革開放初期に始まった中国のキノコ産業は、三十数年で急速に発展し、今では年間生産量2800万トン超、生産額は2000億元(約3兆5400億円)超となり、農業分野で穀物、油、果物、野菜に次ぐ第5の主要作物となっていることが、このほど湖北省武漢市で行われた「2014中国食用菌(キノコ)産業年次総会」で明らかになった。中国国営新華社通信が伝えた。
中国は世界最大のキノコ生産・消費大国であり、年間生産量は世界の約4分の3を占めている。
中国工程院院士でもある吉林農業大学の李玉教授は、同総会で「中国で商業栽培されているキノコは約60種だが、今後30年で100~150種に増加する。現在は、シイタケやマッシュルーム、ヒラタケ、クロキクラゲなど伝統的品種の栽培が盛んだが、エリンギやアガリクス、アワビタケ、タモギタケ、ヤナギマツタケなど希少品種の栽培も少しずつ広まり、オオジョウゴタケやサケツバタケ、ハナビラタケなどの新品種も続々と栽培されている」と語った。
中国食用菌協会副会長も務める華中農業大学植物科学技術学院の辺銀丙教授によると、中国のキノコ生産の方法は、小規模で分散した原木栽培から、施設化や機械化、標準化が行われた菌床栽培へ、変わり始めているという。(上海支局)