2014.4.29 07:15
【女性“活用”の現実】(下)
「女性だからという理由で管理職登用や評価することは一切ないので回答が難しい」。企業が女性活用を促進する際に必要なことは何か-。この質問に対し女性の割合が課長級以上で33.6%、役員級職では47%と日本では突出するプロクター&ギャンブル(P&G)ジャパンの広報担当者はこう答えた。
働きやすい環境整備
2020年までに指導的立場に占める女性比率30%目標に向け、国は女性登用政策に力を入れ企業も活用策を掲げる。しかし、すでに30%を達成している企業は“女性活用”とは別のアプローチをしている。
P&Gは1カ月の出退勤時刻を自分で決めるフレックスタイム制度と週1回の在宅勤務制度を全社員に認めている。これらは「育児支援ではなく柔軟で働きやすい環境を整える目的」(同社)で導入されたもの。毎週のノー残業デーやノー会議デーも全社的な取り組みだ。