2014.4.28 12:00
上海の中国人向け月刊誌「行楽」4月号。日本各地の桜の名所が特集された【拡大】
ビザ発給最高ペース 円安元高も要因
中国からの訪日客数が急増を続けている。査証(ビザ)発給数で中国全体の過半数を占める上海の日本総領事館の集計によると、3月の個人向け観光ビザ発給数は2万32件と初めて2万件を超え、過去最高となった。上海の総領事館は「6~8月にかけて訪日ビザの申請数さらに増えるだろう」と“うれしい悲鳴”を上げている。
4月“お花見”特需
急増したのは、日本での桜の開花タイミングに合わせた“お花見”特需とみられる。上海では団体観光ビザなども含む全体のビザ発給数は3月に6万7583件だった。3月は北京の日本大使館でもビザ発給総数は約3万5000件となり、中国全体では16万1000件にのぼったという。
4月も前半の集計で、上海では全体で3万件以上のビザを発給した。上海でのビザ発給数は6年前から日本の在外公館で最大規模。上海市や周辺の地域には富裕層や中間層が数多い。