個人保有の金融資産が過去最高　アベノミクスに伴う株価上昇で増加

　日銀が２５日発表した資金循環統計（速報）によると、２０１３年１２月末時点で家計（個人）部門が保有する金融資産の残高は前年同月末比６．０％増の１６４５兆円となり、過去最高となった。安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」に伴う株価上昇で、資産が増加した。

　家計が保有する金融資産の内訳は、株式・出資金が３８．５％増の１５５兆円で、投資信託は２８．４％増えて７９兆円。現金と預金は２．３％増の８７４兆円だった。日本国債の発行残高は２．８％増の９８５兆円となった。このうち日銀の保有残高は、大規模な金融緩和で国債の大量購入を続けているため、５８．９％増の１８３兆円と過去最高を更新。一方で、国内銀行の保有残高は１３．０％減の１３５兆円となった。