2013.12.10 06:30
インドで低温物流の整備が急務となっている。蘭会計大手KPMGの報告によると、インドでは農産物の30~40%が市場に届く前に廃棄されており、物流や保管の過程で農産物の品質を維持し、また効率的に運搬する態勢を整えることが必要となっている。現地紙エコノミック・タイムズなどが報じた。
インド商工会議所連合(ASSOCHAM)の調査によると、現在、インドの低温倉庫の収容能力は約2300万トンで、少なくとも900万~1000万トン分の不足が生じている。また、低温物流施設の整備とともに、産地から物流拠点への運搬方法や道路整備など課題も多い。
インド農業兼食品加工省によると、農産物の物流・保管など収穫後のインフラ不備による損失は年間で平均5000億ルピー(約8450億円)に上り、農民の所得向上の妨げにもなっているという。