ベトナムでコーヒー市場が拡大している。英市場調査会社カンター・ワールドパネルによると、今年上期(1~6月期)の同国のコーヒー消費量は、都市部で前年同期比17%増、農村部でも同10%増と大きく伸びた。現地紙サイゴン・タイムズが報じた。
ベトナムでのコーヒー消費量の増加には、西欧諸国から新しい消費文化が流入し、経済成長による個人所得の伸びもともない、コーヒー文化が急速に広まっているという背景がある。
同国都市部では現在、全世帯の57%にインスタントコーヒーが普及して1カ月当たりの平均支出額が3万ドン(約140円)、コーヒー豆は全世帯の35%に普及して同4万5000ドンとなっている。