2013.9.17 06:00
飲料各社が、味以外を訴求した新しいコーヒー飲料を相次いで発売している。健康機能を引き出した特定保健用食品(特保)や、栄養成分を配合したエナジー系、女性向けのペットボトル品などが登場。ここにきて、缶コーヒーはコンビニエンスストアのカウンターコーヒーの登場やカフェチェーンの拡大で苦戦を強いられている。40代以上の男性が中心といわれる缶コーヒー市場で、“進化系”を投入し新たな需要開拓を急ぐ。
“脂肪を消費しやすくするコーヒー”というキャッチフレーズで話題を呼んだのは、花王が4月に発売した特保の「ヘルシアコーヒー」だ。脂肪の吸収を抑える「クロロゲン酸」を通常のコーヒーの2倍以上含みつつ、苦みなどを抑えて飲みやすくした。
185グラム入りで149円と通常の缶コーヒーに比べ割高だが、今年の販売目標の150万ケース(1ケース=30本)は7月に早くも達成し、目標を300万ケースに引き上げた。「女性の購入者が2割以下とされる缶コーヒー市場で、ヘルシアコーヒーは24%を女性が占める」(同社)と強調する。