注目されるのは「若者重視」の姿勢だ。IOCは若者のスポーツ離れを危ぶむと同時に、若年層の関心を引けば「テレビ視聴者やビジネス戦略にも好影響をもたらす」(コーツ副会長)との思惑もある。6月の記者会見で、追加種目について問われたバッハ会長は「若者に魅力的な種目の提案を期待する」と、選考する組織委にメッセージを送った。
日本の関係者の間では「IOCはスケートボードを推している」とささやかれる。国際ローラースポーツ連盟が組織委に提出した計画案には、種目に「ストリートスケートボード」が含まれた。IOCのデュビ五輪統括部長はローラースポーツを「将来的な潜在能力がある」と評価。冬季五輪で定着したスノーボードと同様の効果を期待していることがうかがえる。
選手上限500人
IOCは追加できる種目数は明言していないが、コーツ副会長は1日、追加種目の選手数は上限の目安を500人とすると述べた。今後は、上限内で種目をどう組み合わせて選ぶかが鍵となりそうだ。