東日本大震災の津波被害で、現在も一部区間で不通になっている宮城県のJR仙石線高城町(松島町)-陸前小野(東松島市)間(10.5キロ)で5月30日の運転再開に向け、試運転が繰り返されている。今月21日には、報道陣向けに内陸側へ移設された駅が公開され、再開区間の試乗会が行われた。
このうち陸前大塚-陸前小野間は、高台への集団移転事業に伴い、震災前に比べ線路を500メートルほど内陸側に移設され、距離も1.2キロ短縮されて5.2キロになった。
同じ理由で約500メートル内陸側に移された野蒜(のびる)駅は松島の景観を損ねないように茶色を基調とし、2階建てになったためエレベーターを設置した。東名駅も約600メートル内陸に移設された。
高城町-陸前小野間の運転再開により、仙石線は仙台市のあおば通-石巻間の全線が開通する。