このため、整形ブームを助長する広告への非難の声が上がっていた。当局側も1月に、危険性が指摘されている「小顔手術」で削り取った骨片1000個以上をガラスケースに入れて展示しホームページでもPRしていた江南地区の医院に、罰金を科し撤去させるなど、宣伝合戦を問題視していた。
外国人客「5倍に急増」
韓国の美容整形は、技術が高いうえに割安なことから、中国や東南アジア、日本からも多くの人が手術を受けるために訪れている。12年に美容整形目的で韓国を訪れた外国人は、3年前の09年から5倍に急増したとの報道もあるほどだ。
韓国政府は「医療観光」を推進してきたが、外国人が過剰広告でトラブルに巻き込まれる懸念も指摘されていた。
ただ、11年のソウル市の世論調査では、「容姿を良くするため顔にメスを入れることに抵抗がない」と答えた人が32%を占めたという。過剰広告がなくなっても、「外見至上主義」の風潮が続く限り、美しい容姿を手に入れようと整形に走る人々は減りそうにない。(SANKEI EXPRESS)