陸自部隊は戦闘発生後、本来の任務である道路などのインフラ整備をいったん停止し、駆け込んだ避難民への給水活動を始めた。
陸自の水タンク車が出動すると、ポリタンクを持った人々が争うようにして殺到。つかみ合いのけんかを始める女性たちもいた。
「隊員に危険及ばず」
陸自部隊は避難民用の簡易トイレも拠点内に多数設置。医療支援として陸自宿営地の入り口に仮設テントを設け、毎日100人前後に診察や簡単な治療を行っている。
ディンカのキール大統領が執務するジュバの大統領府周辺には、多くの国軍兵士の姿が見られる。ただ、市内では営業をやめた店も多く、戦闘前に比べ人けははるかに少ない。
日本人を含む外国人の多くは空路で国外に脱出。隣国ケニアに脱出した国連機関の関係者は「一般の人々は新たな戦闘を恐れ、ジュバ郊外にも逃れているそうだ」と指摘した。