主要紙、東亜日報(電子版)は7月31日、「スポーツを国粋主義で汚すな」と題する社説で、日韓両チームの応援について「どちらも相手への配慮を欠いた軽薄な行動だった」とし、「歴史的な悪縁が絡み合っている韓中日間では、相手国民の感情を刺激することがないよう、格別な注意を払うべきだ」と自制を促している。
サッカー場は火薬庫
一方、朝鮮日報(電子版)によれば、今回問題となった横断幕は2010年10月、ソウルで行われたサッカーの日韓親善試合でも同様のものが掲げられていたが、そのときは問題にならなかったという。
「サッカー場は危険な火薬庫も同然だ。自制できず極端にほとばしる感情が火薬に火を付ける」とした上で、「韓日関係は今『がけ』すれすれの所を歩いている。両国間には独島(日本名:竹島)、歴史教科書歪曲(わいきょく)問題、日本の改憲と軍事大国化の兆し、相次ぐ慰安婦関連の妄言、日本の政治家による靖国神社参拝など、問題が幾重にも重なっている」とし、サッカーをめぐる、いざこざが大きな争いごとに発展する可能性を示唆した。