「揚げ終わった後の油、菜箸の汚れが少ないのも好評です」と、同社新規市場開発室主任の篠崎早苗さんは話す。
チヂミやお好み焼きなど、粉ものメニューにも最適。材料を混ぜて焼くだけの「ケークサレ」(塩ケーキ)は、しっとりとした仕上がりになる。
寒天やゼラチンの代わりに米粉を牛乳と混ぜ、風味付けにアマレット(アーモンドリキュール)を加えれば、簡単に「杏仁豆腐風」のデザートが出来上がる。滑らかで、もちっとした食感はとても新鮮だ。
そのほか、ムニエルの粉、つくねやつみれのつなぎなど下ごしらえにも役立つ。料理にひとつまみ加えれば、とろみを付けることができる。台所に常備すれば、料理やお菓子作りを通して用途を広げることができそうだ。
同社は家庭向けにもカレールーやパンケーキ、パン用ミックス粉などを商品化。米粉レシピの開発に力を入れており、営業統括部長の野尻泰章さんは「米粉用米の生産に対して助成金が交付され、米粉の価格が従来の半分ほどまで下がった。それでもまだ小麦粉に比べると高い。普及に向け、われわれメーカーも製粉コストを下げるための技術の改良をしていく必要がある」と意気込む。